バイクの盗難は、大きく分けて2つのカテゴリになります。
一つは、中高生のいたずらの延長による犯行です。主にハンドルロックのみの原付バイクを狙うことが多く、鍵がなくてもエンジンをかけるノウハウを持っている場合もあります。学生の場合、遠くまでバイクを運ぶのが難しいため、後々見つかることも多い傾向が伺えます。この場合、タイヤチェーンやロックなどをすると、盗難の手間がかかるため、狙われにくくなります。
そしてもう一つは、プロの窃盗団による犯行です。人気のバイクや窃盗できそうな環境など、常に目を光らせています。目のつきにくい時間などを見計らって、計画的に犯行に移ります。チェーンなどは簡単に切りますし、バイク業者を装ってそのままトラックに積んで運んで行ってしまうことも・・・。時間はわずか数分で、あっという間の出来事です。
窃盗団が嫌がるポイントとして挙げられるのが、「音と手間」です。例えば駐車しているところに砂利を敷くだけでも、自然と音が鳴ってしまうので、嫌がるポイントの一つです。バイクカバーを活用すると、汚れから守るだけでなく、バイクの存在を隠し、狙われる可能性を減らします。夜、バイクを目立たせないためにも、黒色のカバーを選ぶことをおすすめします。
また、セキュリティ用品では、振動を感知してアラームが鳴る、イモビライザーも役立ちます。イモビライザーは電子式ロックの一種で、エンジンキーに電子チップが搭載されており、不正に作られた合鍵などではエンジンが作動しません。組み合わせが膨大なため、専用機材を揃えている業者でない限り、複製は難しいといえます。
セキュリティをより強化したい方は、バイクカバーとイモビライザーを併用すると良いです。併用する場合は、バイクカバーが風や振動で動いてイモビライザーが反応してしまわないように、きつく縛るようにしてください。